1、配給実施日
平成26年7月18日、9月1日 計2回
平成27年2月26日、3月1日、3月17日 計3回
2、配給実施者
関西大学総合情報学部
藤原志穂 関本春菜 伊藤篤史 浦野友欣 金崎萌 山本良太 井上彩子 計7名
3、配給場所
- (1)STO. NINO DE TANAUAN LEYTE SCHOOL FOR BASIC EDUTATION, INC.(サントニーニョ デ タナアン レイテスクール:私立小学校)
- (2)Barangay Capilla, Pastrana, Leyte(バランガイ キャピラ パストラーナ レイテ:村)
- (3)Barangay Kamansihay Tacloban city(バランガイ カマンシーハイ タクロバンシティー:村)
計3ヵ所
5、配給目的
- (1)サントニーニョ デ タナアン レイテスクール日本の企業からデザイン性の高い小学校の先生のユニフォームを提供する事で、
“先生達の教育に対する士気を高め教師の一体感を持ってもらう。”
“卒業式という特別な日を、より華やかにする” - (2)バランガイ キャピリア パストラーナ台風によって全てを奪われ、服を選ぶ選択肢も乏しく着るものにも困っている人たちに、綺麗でかわいい服を提供する事で、“いつもとは違う特別な服を着る喜びと、オシャレをする楽しみを感じてもらい、笑顔になってもらう。”
- (3)バランガイ カマンシーハイ タクロバンシティー台風で奪われたものを取り返す為に農村地区で一生懸命働く人たちに質のよい衣料を提供し、“少しの贅沢を感じてもらう。”
6、配給先を決定した経緯
- (1)サントニーニョ デ タナアン レイテスクール本プロジェクトのメインの活動である、小学校再建活動の支援先。
被災前から着用していた教師用のユニフォームが台風によって全てなくなってしまった。教育に回せるお金に全てを回していたため、ユニフォームを新しく作成する経費もままならない状況であった。
教師用ユニフォームは、学校での教師の士気を高める為にフィリピンではとても大切にされている物である。また、3月20日に行われる予定であった学校の卒業式に着用するための衣装が無く、貴社の洋服は、デザインもオシャレであり、女性教師の人数分確保出来るので、是非学校の教師用ユニフォームとして使用したいという、学校長の要望があった。 - (2)バランガイ キャピリア パストラーナ本プロジェクトのパートナーである現地のボランティア斡旋企業CDSCP Inc.のセンターディレクターが決定した住人100人程度の村。台風襲来以前、村人達は農業を行っていたが、ココナッツの森も破壊され、安定した収入が得られない状態であった。
私たちは現地の被災者の生活状況まで詳しく無いため、配給場所はパートナーが選んだ場所に同行という形を取った。 - (3)バランガイ カマンシーハイ タクロバンシティー上記パートナーのNGOが台風襲来後に収入がなくなった農家の生活向上プログラムを行っているとの情報を得たので、訪問と共に、洋服配給を企画した。
被災後、何もなくなった所から奮起し、安定した収入を得るために人々は一生懸命野菜を育てている。そんな人たちを喜ばしてあげたいということで配給場所として選択した。
7、配給の様子
- (1)サントニーニョ デ タナアン レイテスクール≪平成26年≫
先生方は、学校式典など特別な行事がある際は必ず今回提供した洋服を着用している。また、配給を行った際、「自分にやっと制服が出来た」と先生方は歓声を上げ、とても嬉しそうにお互いの姿を写真で撮りあっていた。また、洋服を気に入りすぎて自宅まで脱がなかった先生もおられた。
校長に配給の感想を聞くと、「被災後赴任された先生は、学校の所属意識が芽生え、学校に一体感ができた」と語っていた。
≪平成27年≫
現地の小学校では、卒業式には必ずドレスを着用するそうだ。先生にドレスを渡すと、“こんなにいいドレスを私たちにくれるの?すごくかわいいし、皆でお揃いだから嬉しい!“と歓声をあげていた。また、体に洋服を当ててお互い似合っているか確認しあっていた。
- (2)バランガイ キャピリア パストラーナ≪平成26年≫
配給日は雨であったが、村人達は大人子どもを含め50人程集まった。
日本の企業からの贈り物だと聞いて、とても嬉しそうで、配給が待ちきれない様だった。
配給後実際に洋服を着た人は、「普段の洋服配給では、フィリピンの古着が回って来る事が多く、デザイン性、清潔さが今ひとつの物を着るしか無かった」と語っておられたが、「こんなに綺麗で上質の物を今まで持った事がない」と、笑顔で語っていた。
≪平成27年≫
キャピリアパストラーナでは2カ所の地区を訪問した。村人達は大人子どもを含め50人程集まった。
1カ所目は、子ども達に対し配給を行い、体がまだ小さい子にはお母さんにプレゼントとして渡してね、と子ども達に直接手渡しをした。12歳程度の女の子たちにはちょうど良いサイズであったため、仲のいい子で同じ服を来て「仲良しグループのコスチュームができた!」と喜んでいた。
2カ所目は、大人の女性を対象に配給を行った。洋服の入ったダンボールを開けると、「私はこの服が良い!」と個人で強い要望があったため、ダンボールの中から服を取り出し自分が欲しい服を1枚ずつ取っていってもらった。
配給後実際に洋服を着た人は、「夜は気温が下がって寒いから、長袖をもらえると助かる」「今までで一番いい服が手に入った」と話していた。
今後も、こうした取り組みを積極的に行っていきたいと考えております。
今後とも何卒、よろしくお願いいたします。
≪平成26年7月18日、9月1日≫